ジャーナリングの習慣がある程度続くと、
向上心のある人ほど
「うまく書けるテクニックがあるはずだ」
「今のジャーナリングより、
もっと効果のある書き方を勉強しなきゃ」
と思いがちです。
YouTubeで
「ジャーナリング」と検索すると、
「あなたの人生を変えるジャーナリング」
「ジャーナリングで年収1,000万円」
と、仰々しい動画のサムネイルが
ずらずらと出てきます。

もちろん今の僕には想像もできない
ジャーナリングのパワーや、
うまく書けるテクニックが
存在するんだと思います。
しかし今回は
「ジャーナリングで人生変えたい!」
とそこまで躍起にならなくても、
肩の力抜いて楽しくやっていこうよ、
というお話をしたいと思います。
人生を変えてくれるものにすがりたい気持ち
「〇〇すれば全てうまくいく」
「〇〇で人生が変わる」
ジャーナリングに限らず、
SNSや書籍でこのような文言が
量産されていますが、
僕はこれらを真に受けすぎないように
しています。
あることをして人生が変わったのは
著者の成功パターンであり、
そのやり方が合う人もいれば
合わない人もいます。
人それぞれ違った個性があり、
万人に当てはまる成功パターンは
滅多にないと思っています。
自分が自然とできること、
楽しいと思えることを
取捨選択して取り入れるのが
良いんじゃないかな、と思います。

「人生が変わる」という言葉も
あまり好きではないです。
現在の自分の人生を否定する
ニュアンスを感じてしまうからです。
今の自分が持っているものを無視して
「今のままじゃダメだ!」と強迫観念を抱き、
何でもいいから人生を
変えてくれるものにすがりたい。
焦る気持ちはわかるのですが、
そう思いながら生きるのって
辛くないですか?
今の自分が持っているものに目を向けて、
今までうまくいったことも
うまくいかなかったことも受け止めて、
「(今も良い人生だけど)
さらに人生を良くしていく!」
の方が、シンプルに
楽しい気持ちになりませんか?

自分に無いものを嘆くより、
あるものに感謝して、
それを最大限に発揮していく
生き方をしていきたいと
思っています。
また、
「これをやって
絶対人生良くしてやる!!」
と意気込みすぎると、
うまくいかないフェーズになった時に
余計な焦りや極度の不安に襲われます。
自己否定をエネルギーにして頑張るより、
純粋な本心から湧き出る楽しい気持ちを
エネルギーにして動いた方が、
自己実現のプロセスも含め
充実したものになると思います。
ジャーナリングの上手な書き方は、自分の中にある
「ジャーナリングの効果的な書き方、
活用方法を教えてください!」
と相談してくださる方に対して、
僕は
ジャーナリングを通して
何をしたいのか、
どんな状態になりたいのか
を聞くようにしています。
ただテクニックを教えてしまうと、
小手先の(目的を見失った)
ジャーナリングになってしまうからです。
成し遂げたいこと、なりたい姿は
人それぞれ違って、
それを実現するための
ジャーナリングの活用方法も
変わってきます。
まずはジャーナリングの目的に立ち返って、
明確に言葉にすることで、
自分がどうジャーナリングを
すれば良いのかが見えてくる
のではないでしょうか。

ジャーナリングのテクニックを
安易に求めるのは
「外側の基準で自分を測る」
ということになってしまい、
「ジャーナリングを通して
本心に素直になる」
から離れてしまいます。
ジャーナリングは自分との対話です。
外側にテクニックを求めるより、
自分なりのやり方を試行錯誤して
見つけていくのが良いと思います。
その際、「心地よさ」や「楽しさ」という
直感を大事にすると、
自分らしいジャーナリングの書き方が
確立されます。
本心に素直じゃない生き方はダメなのか?
本心に素直になれていないからダメ、
素直になれていればOK、
という二元論ではない、
ということも伝えたいです。
「ジャーナリングで
本心に素直な生き方をする!」
と強い目的意識を持つあまり、
本心が見えていない現在の自分を
否定する必要は決してないです。
本心には純度があり、
バロメータのようなイメージです。

本心の純度が高い日もあれば、
低い日もあります。
一生を通して、長期的に本心の純度が
どんどん上がっていけばいいと思います。
「本心に素直じゃない今の自分はダメだ」
と強迫観念を持つ代わりに、
「昨日よりも今日、
本心の純度を1%上げよう」
と考えると、気持ちが楽に、自然体になれます。
シャワーを浴びるように、ジャーナリングをする
ジャーナリングは、本心の純度を上げる
一つのツールです。
そのツールを試してみて、
合うのであれば続けてみて、
合わなければやり方を変えてみたり、
辞めてみたりするのも良いと思います。
僕は、
ジャーナリングは
シャワーで汚れを洗い流すようなもの
だと思っています。
綺麗なことだけ書こうとせず、
誰かに見られたら終わるようなことも、
なんでも書いちゃいましょう。
誰にも見られなければいいのだから。

シャワーを浴びるように、
どす黒い感情を書くことで洗い流して
スッキリできれば、
それだけで良いジャーナリングと
言えるのではないかな、と思います。
ジャーナリングを神格化しない
僕はジャーナリングが好きですが、
ジャーナリングは魔法ではないです。
本心に素直になる方法は
ジャーナリング以外にもたくさんあります。
自分が心地よいと思える方法で、
楽しく、程よくテキトーに
やっていきましょう。

もし
「良いジャーナリングができなくて
悩んでいる」
という人がいたら、
このブログで肩の力を
抜いてもらえたら嬉しいです!
たかひろ | ジャーナリングガイド
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