「他人軸ではなく自分軸で生きよう」
よく言われる文言ですが、何をもって自分軸なのかがよくわからないですよね。
「なんとなく自分らしく生きていないような気がする」
と思っている人、多いのではないでしょうか。
今回は
- 他人軸、自分軸とはそれぞれ何か
- 自分軸になるために捨てたい5つの言動
- 他人軸から自分軸に変わったたかひろのエピソード
をお伝えします。
僕は1年前、漠然と
「自分の人生を生きられていない気がする」
と悩み、苦しんでいました。
自分の意思ではなく、人目を気にして行動していました。
しかし、少しずつ他人軸の言動から自分軸の言動に変えていったことで、今では
「自分の人生を生きてる!!」
と言いきれます。
過去の自分と同じように、
なんとなく自分の人生を生きられていない
と思っている人は、ぜひ読んでください。
本記事でお伝えする自分軸になるために捨てる5つの言動を一つずつ捨てることで、
少しずつ、確実に自分の人生を生きられるようになります。
社会の物差しを気にすることなく仕事をして、
人の目を気にすることなく趣味を楽しみ、
比較や無為な競争とは無縁の穏やかな人間関係を築きましょう。
前半では、八木仁平さんのYouTube動画を参考に、他人軸と自分軸の違いを説明します。
また、自分軸になるための具体的行動リストをお伝えします。
後半では、他人軸から自分軸に変わった僕自身のエピソードをお伝えします。
他人軸、自分軸を解説している本や動画はたくさんありますが、具体的なエピソードが詳細に書かれているものはほとんどありません。
このブログでは
僕自身が過去にどんな他人軸の行動をとってきたのか
他人軸から自分軸に考え方が変わったきっかけは何か
自分軸の行動をとった結果どうなったのか
を赤裸々に、超具体的に語ります。
かなり生々しいです。
一般論よりも温度感を持ったストーリーの方が、より記憶に深く刻み込まれます。
机上の空論ではない、僕の体験談を読んで追体験することで、皆さんの行動に少しでも変化があると嬉しいです。
他人軸、自分軸とは何か
他人軸とは、他人や社会通念の基準で判断すること。
自分軸とは、自分の心を基準に判断することです。

仁平さんがわかりやすすぎる例えをしていたので、引用します。
他人軸は、人の主張(磁力)に引っ張られて行動する人、
自分軸は価値観という自分だけのコンパスを持って行動する人です。
わかりやすい。
他人軸は行動、ひいては人生の主導権を相手に委ねることになるので、不自由な生き方になります。
自分軸は行動を誰のせいにもできない責任がありますが、自由で、価値観が満たされる生き方になります。
以下のチェックリストのうち、自分はいくつ当てはまるかチェックしてみてください。
①好きなもの・ことを聞かれた時、本当の答えではなく変だと思われない無難な答えを言う
②本当は行きたくない飲みの誘いを断れない
③店を選ぶ際、「どこでもいいよ」と言う
④嫌なことを言われても我慢して笑っている
⑤やりたいことを5個以上書き出せない
⑥給料は心身をすり減らした対価という認識である
⑦すでにキャパオーバーであっても、仕事を頼まれると断れない
⑧未熟だと思われたくなくて、相談したくても相談できない
⑨周りからぼっちだと思われたくないのでパートナー/結婚相手が欲しい
⑩自分が楽しむことより「場に馴染めているか」を気にしている
5個以上当てはまった人は、他人軸である傾向が強いです。
他人軸、自分軸の特徴
他人軸、自分軸の特徴をまとめました。

自分軸で動いている人は、価値観がはっきりしているので判断や行動がシンプルです。
一方で他人軸の人は、コロコロ変わる人や社会に振り回されるので、行動に一貫性がなくなり苦しくなります。
他人軸の人は自分の芯がなくて人間として弱い、というわけではまったくありません。
むしろ人の気持ちを読み取り、周りを見渡せる優しさだと思います。
でも周囲を気にするあまり自分が苦しくなってしまうのはつらいですよね。
周囲に向けている優しさを、
少しずつ自分自身に向け得ることで、
自分軸で自然体な生き方に変わっていきます。
自分軸になるために捨てる5つの言動
①行きたくない誘いを断る
誘いを断って切れるような人間関係は、あなたにとって必要な人間関係ではないです。
あなたが無理をして成立するような人間関係は、あなたが満たされる人間関係ではないです。
行きたくない誘いを勇気を出して断って、その分会いたい人に時間を使いましょう。
利害関係で付き合うドライな人間関係より、
「なんかこの人といると良いんだよな〜」
という温かい人間関係を大事にしましょう。
②人の依頼を断る
キャパオーバーであれば、キャパオーバーであることを伝えましょう。
または、やることに優先順位をつけましょう。
依頼を断って、やりたいけどできていないことをやる時間を作りましょう。
③やった方がいいことをやめる
「やった方がいいから」そんな理由で続けていること、ありませんか?
やった方が良いことなど無数にあります。
やった方がいいことばかりやっていたら、やりたいことなど何一つできずに人生が終わります。
やった方が良いことをやっていたら、やりたいことをやる時間はなくなるんです。
たとえ意味がないと思うことでも、自分のためにやりたいことをやりましょう。
④「なんでもいいよ」をやめる
小さなことから、自分の意思で決める練習をしましょう。
率直に、思ったことを発言しましょう。
自分の意思で決めたことが、自分軸の形成につながります。
まずは今日食べたいものから、自分の意思で決めてみましょう。
⑤SNSをやめる
誰々が海外旅行に行った、
誰々が仕事で成果を出した、
誰々がリア充、
SNSにのめり込むと一気に他人の生活や意見しか見えなくなります。
SNSに費やす時間を、自分と向き合う時間にしたらどうでしょうか。
まずは日記を書くだけでも、自分と向き合えます。
他人軸から自分軸に変わったたかひろのエピソード
ここからは僕の他人軸エピソード、自分軸エピソードを赤裸々に語ります。
他人軸な言動になってしまうリアルな理由、他人軸から自分軸に変わるときの心境も包み隠さずお話しします。
「他人軸・自分軸の特徴10選」のようなまとめよりも、強烈に記憶に残ります。
記憶に残れば、少しでも行動が変化します。
①本当は仲良くない会社の同僚とラーメン
前職のコンサルファーム時代、僕は会社の友達がほとんどいませんでした。
心を許せる友達は一人しかおらず、あとは表面上の付き合いでした。
でも(本当は仲良くない)同僚2人とはアカペラの趣味が共通していて、休日に集まってアカペラすることもありました。
別に本当は楽しくないのに、休日にアカペラして、その後飲みに行ってたんです。
楽しいフリをして。
超他人軸ですね。相手にも失礼。
友達という体を残しておいて、会社のつながりがほぼ無くなってしまうのを避けたかったんだと思います。
飲み会の後、ラーメンに誘われました。
もう一刻も早く帰りたかったのですが、
反射的に笑顔で「おう!行こう!」と言ってしまいました。
もう十分お腹いっぱいなのにラーメンを腹に流し込み、興味のない仕事の話を興味があるフリをして聞いていました。
(当時仕事も嫌いだったので正直仕事の話さえ聞きたくありませんでした)
帰ってから、虚無感しかありませんでした。

「断ったら申し訳ない」より、「楽しいと思ってないのに楽しいフリをしていること」に申し訳なくなるべきですよね。
相手に嘘をついているわけですから。
そう思って、もうその同僚2人からのご飯の誘いはお断りすることにしました。
同僚2人の性格が悪いとか、そんなことは一切ないです。
ただ自分と相性が合わなかっただけ。
でも断りたいものは断る。
それが自分軸の決断だと学びました。
②飲み会幹事の立候補。やりたくないのに。
社会人2年目の時に勤めていたプロジェクトでは、月1回のペースでチームの飲み会が開かれていました。
幹事はいつも1年目の後輩が行なっていたんですが、毎回その後輩がやっているので負担じゃないかな…と思っていました。
「たかひろも幹事やったほうがいいんじゃないのか?」という無言の空気を感じ取り、
「次の飲み会、幹事私がやりましょうか?」
と立候補しました。
本当は全然やりたくないのに。
自分の気持ちを差し置いて、周囲の期待を勝手に察して動いて、残業して幹事の雑務をやりました。
全然楽しくなかったですし、幹事やって良かったとは特に思っていないです。

どうせ数ヶ月で関係が解消されるプロジェクトのために、
(もっといえばどうせそのうち辞める会社のために)
なんで貴重な時間とお金をつまらない飲み会に使っているんだろう、と考えるようになりました。
思い切って、会社の飲み会は行かないことに決めました。
飲み会の日程調整は全て×をつけました。
何か嫌味を言われるかもしれないと思ったのですが、大したことはありませんでした。
飲み会で学べる経験もある、という声が聞こえてきそうです。
でも当時の自分には、
周りの目を見て動くのではなく自分の意思で動く経験が何よりも重要だったのです。
③役に立つだろうと思い基本情報技術者の資格取得
これも社会人2年目、IT系のプロジェクトに配属されていた時の話です。
正直ITには1mmも興味がわかなかったのですが、ITに強い人材になればキャリアが安定すると思っていました。
何か履歴書に書ける資格があった方がいいと思い、
ITの基礎知識を問う資格である「基本情報技術者」の資格を勉強して、取得しました。
「あった方がいい」ものを得たところで、特に何も嬉しくありませんでした。
むしろどれだけ勉強してもITへの興味はわかず、基本情報の内容は一瞬で忘れ去ってしまいました。

興味のないITのスキル、資格を無理して身につける
→ITの案件を任される
→面白くない仕事を永遠にやることになる
「何この面白くない仕事人生」
興味のない資格をとったところで、興味のない仕事が待っているだけということに気づきました。
やった方がいいことをどれだけやったところで、何も満たされないことに気づきました。
前職のコンサルファームはIT系の案件がほとんどだったので、
長期的なキャリアを考えて、2年半で退職という決断をしました。
興味のある分野を改めて考えたところ、ジャーナリングとマーケティングであることに気づきました。
今、ジャーナリングを教える個人事業での活動をしています。
結果を出すのはまだまだこれからですが、夢中になって仕事ができるようになりました。
④彼女との別れ
元カノとのエピソードも語ります。
赤裸々に語ると決めたので。
当時遠距離恋愛中で、お互いの心の距離が離れて「別れるかもな〜」とぼんやり思っていた時、友達と電話で恋愛の話になりました。
友達に「別れるの?」と聞かれて、
「まぁ相手にもうその気がなかったら別れるかな〜。会うとき大体不機嫌だから、もう嫌ではある…」
と答えました。
「なんで決断を相手に委ねてるの?別れたいなら別れて、別れたくないなら関係性修復しなよ」
友達にこう言われて、言葉で頭を殴られたような衝撃がありました。
あ、なんて自分ダサいことしてるんだ、と。
翌月、自分の意思で彼女と別れました。(円満に別れました笑)

人間関係に対する考え方が変わりました。
以前は、嫌なこと(不機嫌)をされても、「そんな時もあるよね」と毎回がまんしていました。
そうではなく、人と距離を置くボーダーを明確に決めることにしました。
「次不誠実な対応をされたら、問答無用で距離を置こう」
そう決めることで、心をすり減らしてまで人間関係を維持することがなくなり、
相手も自分を無下に扱ってくることが少なくなりました。
実際この考え方を適用してから、毎回迷惑レベルで連絡が遅すぎる”ある友達”と、きっぱり距離を置きました。
⑤自己啓発動画を見漁って落ち込む
大学生の時、漠然とした不安に襲われていました。
「何も軸がない。これから何を拠り所にして生きていけばいいんだ」
不安から逃れるように自己啓発本を何冊も読み、「正しい生き方」を求めていました。
「いつか自分の人生を変えてくれる一冊に出会えるはずだ」
他人軸ならぬ「他”本”軸」で、人生の舵を本に委ねようとしていました。
もちろん自己啓発本は本によって主張していることが違いますし、そもそも「正しい生き方」など存在しません。
自己啓発本を読んだ直後は清々しい気持ちになるものの、
数日後にはより膨らんだ不安が襲ってきて、さらに苦しくなっていました。

「結局生き方を指南してくれる本は存在しない。自分で自分の生き方を決められるようになろう」
日記(ジャーナル)を書くようになりました。
自分の本当の気持ちを書いて、
大事にしたい考え方を書いて、
自分だけの取扱説明書を書き上げていきました。
今では日記を書き始めて3年、8冊分の「自分専用取扱説明書」があります。
まさに「自分”本”軸」で行動を決断できるようになりました。
自分軸だと自己中になってしまうのではないか
身を削って体験談を書いてみました。
決してきれいではないですが、全て僕の本音なので、
印象に残った部分があればぜひ自分ごと化して、
他人軸になってしまっている行動を変えてみてください。
自分軸だと自己中になってしまうのではないか?
という怖さがあり、自分軸になれていない人もいると思います。
その怖さを持っている人は、すでに人に対してめちゃめちゃ思いやりがあるので、心配無用です。
むしろ自己中だと思うくらいがちょうど良いです。
本当の自己中とは、自分の利益のために人を騙したり、奪ったりすることです。
自分軸であれば、自分の意思でやりたいことをやり、その延長線上で人に貢献することができます。
自己中と自分軸は明確に違うので、覚えておいてください。
自分軸か他人軸かの見極め方
普通に生きていたら、自分の行動が自分軸か他人軸かわからないし、特に意識もしないと思います。
無意識に他人軸になっていないかをチェックするために、ジャーナリングが有効です。
ジャーナリングとは日記のようなもので、その日あった出来事や自分の気持ちを紙に書き出すことです。
今日の行動を書き出し、その動機を言葉にしてみましょう。
行動の動機が
- 「やらなければいけないから」
- 「人に言われたから」
- 「人の目が気になるから」
であれば、それは他人軸の行動です。
シンプルに、他人軸の行動はジャーナルを書いていて楽しくないです。
逆に、ジャーナリングで書きたい思い(行動の動機)がどんどん出てくる時は、
自分軸の行動になっています。
自分の気持ち、考えに沿って動いているのですから、それだけ温度を持った文章になります。
ジャーナリングは人に見せる文章ではないので、見栄の張りようがありません。
人に言えないような、ありのままの本音を書き出せます。
僕自身、上記に挙げた他人軸の体験は日記に書くことで違和感に気づき、
行動を変えることができました。
他人軸から自分軸に変えるのは、すぐにできることではありません。
長い時間をかけて、少しずつ考え方と行動を変えていくものです。
なんとなく他人軸の生き方になっていると感じている人は、地味ですがジャーナリングを習慣にしてみましょう。
生き方の違和感に気づき、自然と行動が変わるはずです。
自分軸に変わる決断をするのは、他ならぬ自分自身です。
ジャーナリングを始めるかどうかも、自分の意思です。
改めて、自分軸になるために捨てるべき5つの行動を再掲します。
①行きたくない誘いを断る
②人の依頼を断る
③やった方がいいことをやめる
④「なんでもいいよ」をやめる
⑤SNSをやめる
まずはやめることで、時間(リソース)に余白ができます。
その余白に、自分軸の行動を詰めていってください。
自分の価値観に、興味に素直になって、一歩を踏み出ましょう!
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